子どもと人権講座 第2回「食育の重要性」②

つづきを書きます。

「食育」を「出生の意味」から掘り下げて論じる榊原洋一先生のお話は、未熟な生き物として生まれてくる人間というものを改めて考えさせられる契機となった。

食事の意味を生物学的視点からみることはとても新鮮だ。

私は1989年に子どもを生む経験をした。「母乳至上主義者」だった私は仕事をしていたけれど、職場に復帰しても必ず、搾乳する時間を会社に保障させて母乳で我が子を育てようと決心していた。

でも、それは叶わなかった。理由は簡単。私はあんまりおっぱいがでなかったから・・・。

ともあれ、私は粉ミルクではなく、母乳こそが乳児には最善と思っていた。

子育てについてはこのように母乳か人工乳か、あるいは布おむつか紙おむつかの育て方論争みたいなものがあった。今、どんなふうに考えられているのかな。子どもがとっくに大人になってしまった私にはわからない。

それで、面白かったのは、この榊原洋一先生は必ずしも母乳を推奨しているわけではなかったこと。

鉄分、ビタミンD、DHAやEPAをしっかり乳児のころから摂取することが大事とおっしゃっていた。これは発達障害との関係で証明されているとのことだった。

母乳はいろいろな良い面があることは知られている。例えば、人は生まれたから急激に脳を発達させるため、タンパク質より糖質が必要になる。牛や馬の乳はタンパク質が豊富だが、人の乳は糖質、炭水化物が多い。母乳にはこういう特質がある。しかし、マイナス面もある。妊娠中に母親が美白剤を使っていたり、UVカットの化粧品を使っていたりすると、紫外線を浴びてもビタミンDが摂取されにくくなる。これは胎児や生まれた子どもにとってはよくない。人口の粉ミルクはこのような欠点を補完するようつくられている。

実際、おっぱいの出が悪かった私は人口ミルクで子どもを育てたわけだけど、その当時は「致し方なく」的な感があった。でも、先生のお話を聴いて罪悪感から解放された気がした。大げさだけど。

子どもは大人と違って、身体そのものを作るために食事をする。
だから、大人のする食事の意味とは多少違う。
そのことを常に頭におきながら、子どもの食事を考えることが大切なんだと思う。

生物学的アプローチから「食育」を考える大切な機会となった。

「食育」に関しては、日本食の視点、さらにはTPPとの関係についても、もう少し展開したいところだけれど、
それはまた今度の機会にしたいと思う。

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プロフィール

大村洋子

Author:大村洋子
大村洋子
50歳。横須賀市議会議員2期目。
暮らし、福祉、平和のため日々奮闘。
人と語り合い、本を読み、映画を観る。
駅で訴え、ニュースを書き、ブログを更新。
インプット&アウトプットの毎日。

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