横須賀美術館運営評価委員会の傍聴

2012年度、美術館では特別企画展として「L’Arc~en~Ciel 20th L’Anniversary EXHIBITION」と70年代ニッポンの音楽とポップカルチャーが横須賀に蘇る70’sバイブレーションの2つが行われた。そして、その流れとして、今年度も第3弾が企画されていたが、議会から待ったがかかり当初予算計上されていたこの3弾は結局、反対が多く修正で削られ結実しないこととなった。

こんな経緯があり、昨年度の総務常任委員会での質疑に加わった1人として、美術館運営評価委員会がどのような評価を下すのか大変興味があった。

1弾、2弾は教育委員会が所管する美術館を、経済部が集客という観点から、場所・空間を借りうけ行った。1弾のラルク展は目標2万人に対し実際の入場者数は23226人で達成率116.13%だった。

今日の委員の発言でも、「市外からのお客さんをたくさん呼べたのは、横須賀を知ってもらう上で良かった。」という意見の一方で、「通常の企画展を閉鎖状態にして特別展を行う中で、小学生が鑑賞したいと言っても「待ちなさい」と言わざるを得なかった。」との教育関係者からの意見もあった。
美術館としてのミッションと経営という観点の両面から見ることが必要との俯瞰的意見もあった。

昨年度の総務常任委員会の中では、経済部が教育委員会に場所・空間を借り受けるというときに、教育委員会は何もマイナスになることはないと判断したとの説明だった。教育福祉常任委員会を録画中継で観た際にも整合性のある教育長の答弁だった。

しかし、その後の今年度に入っての予算決算常任委員会における、確かここでだったと記憶しているが、美術館からの持ち出し分これは光熱水費のことなどランニングコストのことだと思うが、美術館側の負担だったことが明らかになった。そして実際に特別企画展を行うにあたり朝井閑右衛門コレクションの展示を閉めていたことも明らかになった。さらには、ラルク展と重なって授業に差し障りがあったと現場の教員から声があがっていたという。横須賀美術館は学校と連携し子どもたちへの美術館教育を推進するという目標を持っているのだから、ここは何をさておいても優先されるべきものなのだ。

そう考えると、やはり、美術館という空間(私は総務常任委員会では舞台という表現を使った。)を用いて、集客を第一義に考え本来のミッションを我慢すべきものとして扱うのは、健全とは言えない気がする。

物議を醸した美術館。
維持し質の高い内容にしていくのは容易ではない。
今日の傍聴の中でいろいろな問題点も浮き彫りになった。
所蔵作品を充実させ適切に管理するという目標をもっているも、美術品を購入する予算を要求しても認められないとのこと。この数年間は寄贈に頼ってきた。
学芸員の美術館をより良いものにしていきたいというモチベーションがこれでは反映されない。
購入しないと優れた美術品の情報も来なくなってしまうという。
公立の美術館の意義が問われる。

横須賀にとって美術館は身の丈以上の贅沢品だった。
はっきり言って予想どおりそうなった。
しかし、だからと言って、あとはもう息を潜めてやっていくしかないというのであっては、悲し過ぎる。
短絡的に集客すればそれでいいというわけにもいかない。
現実を目の当たりにして、根底的にあり方を論議することが大事だと思う。
問題を問題として共有することからはじめることだ。

あぁ、でも美術品を購入する予算計上もされていないなんて。
財政調整基金でなんとかならないのか。
私が市長ならそうするけど。
潤いも時には必要だよ。日々の生活には。

鄒手。馴、ィ蜈ィ譎ッ・廟convert_20130625212006

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魅力ある美術館

千葉県立などと較べて余りにも魅力のない美術館になっているのは耐えがたい悲しみですね。
運営の視点の置き所が教育と言う言葉に縛られて低くなっている気がします。語るべきまた伝えるべきメッセージも持たずどうして教育が出来るのか疑問ですね。
僭越ながら多少の寄付をとも考えたのですが、現在の関係者の発言を読むと横須賀美術館の基本コンセプトを変えるのは難しそうですね。
プロフィール

大村洋子

Author:大村洋子
大村洋子
50歳。横須賀市議会議員2期目。
暮らし、福祉、平和のため日々奮闘。
人と語り合い、本を読み、映画を観る。
駅で訴え、ニュースを書き、ブログを更新。
インプット&アウトプットの毎日。

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