いじめ問題に真向かえない。背景に教師の多忙化があるのではないか。

先月7月中旬に「しんぶん赤旗」で「教員の過労自死を追う」という5回シリーズの記事が載った。学校の先生が忙しいというのは以前から聞いていたことだったが、現場は想像以上に大変らしい。知り合いの息子さんの同級生が今年から小学校の先生になり、知り合いに半ばグチのようにあまりの忙しさを訴えていたという。「その人と会わせてくれないかな。直接話を聴いてみたいから。」知人にはお願いしてある。実現するかな。実現させたい。

文部科学省が今年の1月22日付けで出した「教員のメンタルヘルスの状況」という資料を見ると、驚かざるを得ない。在職者に占める精神疾患による病気休職者の割合は10年間で3倍になっている。

教育委員会の教職員課と懇談して横須賀市の状況も聴いた。休職とは90日以上休んでいる人にだけ使われるのだそうだ。2,3日の風邪引きには使えないし、1か月の入院とその後1か月の自宅療養にも当てはまらない。90日とは3か月だ。学校を出て、社会人になった人はそうそう3か月も休まない。ましてや、志を持って教師となった方々が3か月も休むとはただならぬことだ。平成22年(2010年)のデータでは全国の精神疾患休職者は5407人。これは1,000人に約6人いるという割合。横須賀の場合は現在、全国よりも出現率は低い。しかし、遡ってデータを確認すると全国よりも高い割合だった年もあった。かなり年度によってばらつきがあるのだ。

大津市でいじめられて自殺してしまった生徒をめぐって、教育委員会も学校現場もいじめを放置したということで、大問題になっている。いじめがあったか?とのアンケートに教職員は誰一人として「いじめがあった」との答えを書いた人はいなかった。「あった」と書けば「わかっていて、なぜ放置した。」となるからだろう。しかし、いじめは確かにあり、それを知らぬ存ぜぬで、押し切った教員や教育委員会、教育長や市長にまで批判が強まっている。

教育現場が大問題だったことは否めない。しかし、その背景には教師の多忙化があるのではないかと私は思う。忙し過ぎて生徒にしっかりかかわる余裕がないのではないか。だとすれば、それはかなり異常なことだ。そして、多忙化が教員の心まで蝕む。90日間で休職扱いそれでデータとして数字に上がってくるのだから、潜在的にはもっと苦しみもがいている教員がいるのかもしれない。教師がつらい目に合うということが結局子どもたちに悪影響を及ぼすのだ。

この問題は今後も掘り下げて考えていきたい。厳しいテーマだ。


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ネコ語であいさつしたら、振り向いてすわった。でも、結局触らせてくれなかった。

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No title

【やはり公務員は恵まれているなぁ】

教員の精神疾患だけが、特に増えているわけではないと思います。あらゆる職場で精神疾患が増えている、と考えられませんか?何年も連続して3万人以上の自殺者を出しているこの国の現状を見れば明らかでしょう。

教員で、3ヶ月以上の休職が増えている云々は、何ヵ月、何年休職しても、なお身分と収入が安定している、公務員の優遇さ抜きには語れません。それが数字に出ているのでは無いでしょうか?

公務員に比べて堂々と休職出来る環境にない民間の場合、うつ病など患って、何ヵ月も休職したら、実際の制度はどうあれ、多くはまず退職を考えなければならない空気になるでしょう。

今回の大村議員の記事をよんで感じたのは、やはり公務員は恵まれているなあ、です。



No title

精神疾患の人がどこの職場でも増えているのは事実でしょう。しかし、その中でもとりわけ教職員の中で増えています。厚生労働省の資料からわかります。
「公務員は恵まれている」ということをことさら強調すれば、労働者の中に分断を持ち込むことになると思います。
産休や育休はおろか、有給休暇すら取れないそんな職場も多々あると思いますが、そんなのはそういう職場こそが改善されなければならないのであって、「公務員は恵まれている」で済まされないと思います。
たくさん休めるからいいのではなくて、休まなくてもいいような環境づくりが必要だと思います。
プロフィール

大村洋子

Author:大村洋子
大村洋子
50歳。横須賀市議会議員2期目。
暮らし、福祉、平和のため日々奮闘。
人と語り合い、本を読み、映画を観る。
駅で訴え、ニュースを書き、ブログを更新。
インプット&アウトプットの毎日。

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